AL/DOLL&BB

※12345HITのリクエスト「AとB」の切ないで御座います「えいぷりる。」のペコ様へ捧げるロマン(?)

−−ここに「昼夜」という概念は
ない。

朝、昼、夜の全てが狂気に侵さ
れた場所。

唯一の静謐さは、自分の独房の
向かいに棲んでいる人形のみ。

激痛で目覚める。

多分今は「夜」なのだろう。
ならば今コールを押したとて、
医療スタッフが来るまで4時間
以上かかる。

狂気の中の時間は既に殺されて
しまった。

いっそ音すらも殺してしまえ、
と心の中で呪詛を吐く。

独房の扉が、開いた。

誰かが自分に近付いてくる。

誰かが自分の横に立つ。

「B、僕を呼んだ?」
「……」

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